オーダーの鯉口シャツって?

鯉口シャツを初めて着る方や新調しようという方にオーダーメイドのおすすめです。
洋服を買いに行ったとき、たまたまサイズ切れだったため、違うサイズの服を試着してみたらジャストサイズだったという経験はないでしょうか。
これは同じMサイズでも、メーカーによって微妙に大きさに違いがあるからです。

ジャストサイズの服は、無駄な布のダボつきがないので、体に程よくフィットしてスッキリして見え、服そのもののデザインを楽しむことができます。
最近では、既製品のサイズ展開も幅広くなっていますが、既製品は、身丈に対して平均的な袖巾、袖丈、身幅で作られているため、完全にジャストサイズというのは難しいものです。

腕の長い人もいれば、肩幅の狭い人もいます。
全体的にぽっちゃりしている人もいれば、お腹だけ出ている人もいます。
体型に個人差があるのは当然のことです。
だからこそ、体にフィットしたオーダーメイドがおすすめなのです。

特に鯉口シャツは、体にフィットしたものが粋な着方とされています。
オーダーメイドと言っても堅苦しく考えることはありません。
お祭り用品を取り扱っているWebサイトから好みの柄を選び、指定されたサイズを測って専用フォームに入力するだけで注文ができます。
価格も既製品と比べて驚くほど高いということはありませんので、この夏、家族揃って鯉口シャツを新調するのもいいかも知れません。
夏祭り、花火大会、お神輿などのイベントでの正装の一つが鯉口シャツです。
肌にフィットした吸水性の良い鯉口シャツは夏のイベントでは大活躍です。

祭りでは、イベント会場が設営され、太鼓や踊り、歌舞伎や獅子舞が行われたりします。
こうしたイベントを町内で企画して開催することもあるでしょう。
町内の大事な行事だからこそ、子どもから大人まで、町内の皆が力を合わせて開催するお祭りで、鯉口シャツを揃えてみるのはいかがでしょう。
揃いにすることで統一感が生まれ、団結力も強くなります。

オーダーメイドの最大のメリットの一つが、オリジナル性です。
町内会の団体名を入れたり、その年の祭りのテーマを入れたりするのも想い出になることでしょう。
子どもと大人で色違いにするのもいいでしょう。

既製のものは、誰もが着用できるように一般的な柄で作られているものが多いですが、オリジナルになると、自分好みの個性的な柄で作ることができます。
町内の手ぬぐいを利用すると、馴染みが良く、親しみやすいことでしょう。
小さなお子様には、気に入って着てもらい易いようにキャラクター柄で仕立ててあげるのもいいかもしれません。
そして何より、町内で作ることで、祭りに対する皆の士気が上がり、一層祭りを盛り上げることができます。

鯉口シャツをオーダーメイドで作ってくれる専門店があります。
お店にある生地の中から好きなものを選んでオーダーすることもできますが、自分で生地を用意するのもおすすめです。

例えば、母が若い頃に着ていた浴衣を娘用に仕立て直して、二代にわたって同じ浴衣を着るというのはとても素敵なことです。
娘が浴衣に袖を通した姿を見て、母は昔の良き思い出を思い出すことでしょう。
そしてまた、孫へと引き継げていけたらこんなに素晴らしいことはありません。

リメイクは、浴衣から浴衣という形ばかりではありません。
布の切れ端を合わせてパッチワークを作る人もいるでしょうし、ジーパンからバッグへと変身させる人もいます。
アイディア次第で、どんな物にでもリメイク可能です。

浴衣の生地はしっかりしていて、吸水性が良いので、鯉口シャツにリメイクするのに適しています。
鯉口は男性はもちろん、女性でもカッコよく着ることができるものです。
上手に型取りを行うと、親子揃いの鯉口を作ることもできます。
浴衣だけでなく、お気に入りで着ていた洋服のサイズが合わなくなったものとか、ほころびが出て着られなくなったものをリメイクするのもいいでしょう。

オーダーメイドは、職人が一点一点手作業で作り上げるので、機械で作ったものに比べて丈夫です。

大事な洋服や生地をタンスの肥やしにすることなく、大事に着続けてあげるために、オーダーメイドを上手に利用するといいでしょう。