鯉口シャツとは?

作業服の鯉口シャツは和装用で特に祭りで着られる下着のことです。
鯉口シャツは地方によってはその呼び名が違います。
そして演劇などにも同じようなものが着られることがありますが、またこれは鯉口シャツとは違う種類のものになっています。

柄もいろいろあってとても気安くて動きやすいのが特徴です。
この服はサイズ的にゆったりと着られるようになっているので、通常の下着としての機能とはまた違います。
下着との大きな違いはこの鯉口シャツには前開きのボタンがついていることです。
衿がないところは通常の下着と同じですが、袖丈も七分となっています。

鯉口シャツの名前の由来は、この七分丈の袖口の形が鯉の口の形に似ているところから、そう呼ばれるようになりました。
この同じものを地方によりけりですが、肉襦袢と呼ばれています。
袖口からわきの下にかけて縫われている縫い口は流線型になっています。
ですからより体に違和感なく心地よい感じでフィットするようになっています。
これがこのシャツ特有の縫い方とも言えます。

シャツの素材は、手ぬぐいなどに使われている綿素材ですのでとても汗を吸いやすくなおかつ乾きも早いという利点をもっています。
綿素材は肌に触れても心地よさを感じます。
鯉口シャツは、多くのみなさんにダボシャツと間違われることがあります。
袖口の感じと全体的な裁断の雰囲気がよく似ているからですが、鯉口シャツとダボシャツとの違いは縫い方に大きな特徴があります。
ダボシャツの方は脇のところの仕立てが直角になっていますが、鯉口シャツは流線型になっています。
しかし袖口の部分は両方とも同じ形状になっています。
もともとこのシャツの側は刺青を真似て描かれたものです。

江戸小紋柄や龍目などそして龍が描かれたものが代表的なものになっています。
昔はこのように刺青のものが主体となっていましたが、近年ではアロハなどの模様も売り出されています。
このように刺青柄もアロハ柄も絵自体の色合いがかなり派手になっていますので、最近よく使われるところでは、お祭衣装や作業服それに和食を取り扱っている飲食店などのユニフォームなどに着用されています。
少し前には仁侠映画などでステテコとの組み合わせがよく見られました。
前をボタンでとめる形になっていて衿はついていません。
とても着心地がよく楽に着られるといった特徴をもっているのが鯉口シャツなのです。
袖口も鯉の口のように大きく広がっているので腕を伸ばしたりするときにもとても楽に着られます。
鯉口シャツは魚河岸と言われることがありますがこの二つは同じものではありません。
鯉口シャツというのは、よくお祭事で着られています。
袖口の部分が鯉の口のように大きく広がった状態で仕立てられているのと、脇の部分が直線縫いではなく流線型に縫い合わせているところが特徴としてあります。

昔は刺青柄が主流でしたが近年では、女性でもお洒落に着られるように柄も変わってきています。
鯉口シャツはとても気安い加工になっていますが、ゆったりしているように見えて少しシャープになっている形をしています。
それは流線型という縫い方を脇にしてあるので細身に見えるようなシルエットになっています。

そでの長さは七分丈になっていますので、長すぎず動きやすい長さです。
鯉口シャツの素材は綿でできていますので、汗を吸ってくれます。
こうしたところでお祭事で多く着られるといったこともわかります。

上下同じ模様のものもあり、また鯉口シャツに合わせて下を股引きなどと無地で合わせて着るスタイルがあります。
衿がないのでとても気安いですし、前にボタンがついているので脱ぎ着しやすいです。

更に汗を吸っても綿素材ですので乾きもよく着心地は抜群だと言われています。