腹掛の歴史

「腹掛け」「腹掛」読み方は「はらがけ」で書き方はどちらでもOKです。
いわゆる日本古来からある衣装の一種で、腹当てとも呼ばれていて日本の伝統衣装と言われる着物と言う着衣の特性上、前がはだけやすいことから、胸や腹が冷えないようにと考案された機能性肌着の一つであったと言われています。
当時は、主に一般庶民の乳幼児や男児の間で使用されていたものですが、西洋の下着が入ってきて一般にも普及したことからだんだん廃れていったものとも言われています。

とは言え、腹掛けには利点も多くあり、日本古来の着物文化にはやはり腹掛は理にかなった衣類であると言えるものです。
四季折々に応じて、肌の表面を覆い、温度調節をしたり、腸の具合を整えるなど中々機能豊かな着衣であることは間違いありませんね。

赤ちゃんのあいだはおむつ交換が容易にできますし、幼児期であると用足しが楽にできるので自立も早く、お母さんにとってはありがたい着衣であったでしょう。
もちろん男の子だけのものではなく、女の子にとってもとても都合のいい肌着であったことはまちがいありません。第二次成長期を迎えるまでの女児にはちょうど良い肌着であったと言われています。

もっとも、今では、肌着と言うよりは歴史的作業着としての「腹掛け」「腹掛」のほうが意味のあるものとして流通しているようです。

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