雪駄の保管方法って?

雪駄の保管は、なるべく暗くて光の当たらない室内で行うようにして下さい。湿気がこもりにくくて乾きやすいからという理由で日の当たる場所に置いても、実は逆効果にしかなりません。特にデザインや文字の入ったものや色の鮮やかなものは、変色を起こしたり色落ちしてしまう事があります。どのような色合いの雪駄でも、直射日光や蛍光灯を浴び続ける事で色が変わってしまう可能性があります。特に鮮やかな女性物や男性の柄物等は、日の光に当てないようにしましょう。太陽光を避けても、蛍光灯に晒されたままになる事もありますが、実はこれもあまり良くありません。箱や棚の中にしまって、必ず影になるように措置を取りましょう。使用後や洗浄後は、乾かすために直射日光に浴びせる事がありますが、実はこれはあまり良くありません。晴れた日でも基本的には風で乾かすようにして、完全に乾ききったら中にしまいましょう。どうしても日の光が当たる場合には、裏返して裏面を向けた状態で干すのも良いでしょう。最近では柄物やネーム入りの雪駄も多いので、取り扱いの際にはデザインを損なうダメージを与えないか配慮する事が大切です。綺麗に洗えば良いと言うものではなく、洗浄後にどうやって収納するかにも注意して品質を保ち続けましょう。

使用後の雪駄は汗で蒸れているため、乾燥させる必要があります。そのままの状態で靴入れの中などにしまうと、カビを繁殖させてしまいます。まずは雪駄の中にこもってしまった水分を蒸発させてしまいましょう。晴れた日はなるべく直射日光を当てない形で乾かし、空気に晒しながら乾かしましょう。雨の日が続く場合は室内で乾燥機を使うか、ドライヤー等を当てましょう。また、洗う場合には尚の事乾燥が必要になります。「洗ったからすぐにしまっても大丈夫」と言う事にはならないので注意して下さい。水分自体がカビを誘発してしまうので、とにかく買った時の状態に近くなるくらいまでは水分を取り除きましょう。鼻緒の部分・表側・裏側とぬかりのないようにしましょう。雪駄は通常の草履とは違って厚さがないので、比較的乾きやすいと言えます。しかし、皮やなめしで厚い皮に覆われている特徴があるので、慎重にゆっくりと乾かすのがポイントです。いざ靴入れや物置にしまったとしても、その中で湿気がこもる事も想定されます。保管する場所に乾燥剤を入れたり、晴れた日には開けておくと言った措置を取って下さい。保管した状態でも定期的に中を覗いて、臭いをかぐなどして湿気の状況を確かめるのも大切です。

雪駄を湿気に触れさせない事は大切ですが、多湿の地域に住んでいる方や、梅雨の時期等にはどうしようもない事もあります。そこで、出来る限り湿気を寄せ付けない方法も考えておきましょう。まず、雪駄を保管する際には周りに水分を吸収してくれる素材で包装しておきましょう。まず最初に包むのは箱ではなく新聞紙や購入時に付いて来た包装紙です。これを包むだけで湿気を代わりに吸い取ってくれる役目を果たしてくれます。元から箱に入っていた紙だけでなく、更に追加で和紙や新聞紙を隙間に詰め込むと更に効果が高まります。次に包むのが箱ですが、これも吸水性の悪いものは避けましょう。紙や木の材質で出来たものを選び、湿気を吸わないケースは選ばないのが賢明です。たまにあるのが、ビニールやプラスチックを使った包装方法です。これは湿気を全く吸ってくれないので、注意しましょう。当然ですが、収納する場所も大切です。湿気を吸いやすい木材で出来た建物や収納棚の中にしまうのがベストです。湿度の高い日が続く場合には包装する紙を取り替えたり、キッチンペーパーで包んでみるのも良いでしょう。定期的なケアを行うからこそ、美しく清潔な状態が保たれるのです。