着物や浴衣に合う雪駄とは?

着物や浴衣は日本古来の伝統的な衣類となっています。 最近では外国人向けのお土産として、空港や秋葉原でも着物や浴衣が売られていることが多くなっています。 一時期、着物や浴衣を着る人が少なくなり、日本の伝統文化が廃れるのではと危ぶまれましたが、近年になり着物や浴衣の良さが見直され、若い人を中心に着物や浴衣を着る人が多くなっています。

着物や浴衣には流派があり、古来より受け継がれてきましたが、最近、着物や浴衣を自己流に着こなす人も少なくはありません。 着物や浴衣を着るとき、下駄や草履、雪駄が一般的ですが、靴やサンダルという人も珍しくはありません。 ただ、こうした人は明らかに確信的ではありますが、中には流儀を知らずに下駄や草履、雪駄を履いている人もあります。

格式でいうと、着物は浴衣よりもフォーマルになり上になります。 また、雪駄は一番格式が高く、次いで草履、下駄となります。 このため、着物の場合、草履または雪駄を履くのが流儀となり、浴衣の場合下駄となります。 ただ、最近では浴衣もフォーマルと認められるようになったことから、草履や下駄をはく場合が多くなっています。 また、滑りにくい祭り雪駄は夏に浴衣姿で祭りや花火見物に出かけるには最適となります。

 

近年、着物や浴衣のテレビCMや折り込み広告を目にすることが多くなっています。 日本は明治維新以来西洋文化に追いつくため、積極的に西洋文化を取り入れたため、日本古来からある風俗が失われてきました。 結婚式においても、教会で挙げる人が多くなり、ドレスのみで着物を着る人は少なくなっています。 しかし、最近では日本古来の風俗文化が見直され、結婚式においても着物で神事で挙げる人が多くなってきています。 神式の結婚式では、男は紋付き袴、女は着物となり、ともに雪駄を履く風習となっています。

結婚式などで着るときの着物に合わせた雪駄は、通常の祭り雪駄とことなり、専用の雪駄となっています。 これは、祭り雪駄の場合、底に金属が打ち込まれているため、チャラチャラと音がして煩いため、鋲か打ち込まれていない、平らな底の雪駄となっています。 ただ、雪駄の裏側に鋲がないため、滑りやすいため着物姿の新婦が歩くときに補助する人が付いているのです。 神式の結婚式で草履を履く場合もあるようですが、神式の結婚式では草履を履くことは少なく、仏式などの結婚式の一部で草履が履かれているようです。 これは、信仰による違いもありますので、神式では雪駄を履き、仏式では雪駄ではなく草履を履く風習になっているのです。

 

日本では着物や浴衣を着る習慣が根強く残っています。 それよりも最近では夏に浴衣を着るのがトレンドとなり、大手スーパーなどではオリジナルの浴衣を販売し、積極的にPRしています。

浴衣は着物に比べ普段着としても使え、しかも暑い夏には最適の衣類となり、エコブームにも乗り夏場の浴衣の売れ行きは好調のようです。 浴衣姿で散歩や花火に出かける人も多くなっていることから、浴衣に合う履物も商品化されています。 本来、浴衣を着る場合、着物よりも格下ということで雪駄ではなく、草履を履く習わしになっています。 ただ、草履の場合、雨などに弱く貧弱なイメージがあるため、草履に見立てた雪駄が人気となっています。 雪駄は草履を改良したできたものですが、現代の雪駄は浴衣でね違和感のない雪駄となっています。

雪駄は主に男性が履く履物ですが、浴衣を着る女の子の間でも人気となっています。 このため、花柄がフリントしてある雪駄や鼻緒のところがデコレーションしてある雪駄も販売されています。 また、雪駄は足袋または裸足で履くことが多いのですが、靴下を履いていても違和感がない、靴をモチーフした雪駄も女の子には人気となっており、洋服姿で雪駄を履くことがトレンドにもなっています。