手拭いの柄とは?

手拭いはお祭りなどで使うことが一般的になっていて、お祭りの必需品とも言われています。 最近ではあまり見かけることが少なくなって来ていますが、以前では浴衣を着ている女性が手拭いを首にかけて、片手には団扇を持っていることが主流でした。 しかし、最近では浴衣を着たときに首にかけることはなく、お祭りを盛り上げる側が手拭いを付けていることが多いです。

手拭いにはさまざまな柄があり、柄によって意味合いが変わります。 手拭いの意味合いによって使う用途が違ってきてしまうので、きちんと覚えておくことが恥をかかないポイントです。 手拭いの柄は、豆絞りや矢絣、市松や麻の葉、とんぼや七宝、唐草やひょうたん、菊などがあります。 お祭りで一番使われることが多いのが、豆絞りという柄で主に男性が頭に巻いているイメージが強い柄です。 豆絞りの手拭いは代表的な柄としても知られていますが、お祭りには欠かせない柄だと言われています。 矢絣は矢は飛ばすと戻ってこないという意味合いから、結婚する女性へ送る縁起物として使われていたそうです。 麻の葉は柄の形が麻の葉に似ているところから付けられ、麻は丈夫なので赤ちゃんがすくすく育つという意味合いがあるそうです。

 

お祭りや太鼓をたたくときに使われる手拭いは、オーダーメイドで作ってもらうことも出来ます。 オーダーメイドに作るときは、人気の柄などをよく把握したうえでお願いをするようにしましょう。 手拭いで人気がある柄は、豆絞りや網代、紗綾型やかごめ、吉原や松皮菱などが人気があります。

お祭りで使う際にくわがた鉢巻きにするのか、ねじり巻きにするのかによっても購入する柄が変わってきます。 くわがた鉢巻きにするのであれば少し柄が大きめの物でもいいと思いますが、ねじり巻きを行う場合は豆絞りのような細かい柄を選択した方がいいでしょう。 オーダーメイドで作ってもらう場合は、柄を選択した後で手拭いの色を選択していきます。 手拭いの色は濃紺や苔色、琥珀色や臙脂色、紫紺など1800〜3000種類の色合わせが出来るそうです。 女性向けの手拭いも増えて来ていて動物やペンギン、ハロウィンやクリスマスなどといった可愛い柄も増えて、女性に人気になっているようです。 雑貨屋などでは動物園のようないろいろな動物が描かれている手拭いなどを、販売しているお店も増えて来ています。 浴衣にも似合うようにあじさいなどの柄が描かれている手拭いもあるので、自分なりにヘアーアレンジして使うのもオシャレです。

 

お祭りに毎年参加しているという人もいると思います。 お祭りに参加する場合、各地域のお祭りによっては手拭いで色分けを行っている地域もあるようです。 博多のお祭りに参加する場合は、参加者はみんな同じ手拭いを頭につけてお祭りを行います。 手拭いで色分けされているのは、運営を行っている人と参加者を一目で見分けることが出来ます。 運営を行っている役職の人や役割を果たす人は、色や柄に特徴があります。

赤色の手拭いを巻いている人は、お祭りを進行する人や指導者という意味があるようです。 博多のお祭りは暑い夏に開催されるということもあり、手拭いを付けることが義務づけられているようです。 このように手拭い一つとってみても、地域によって意味合いが違う場合があり、参加する地域によって覚えることがたくさんありそうです。

お祝い事などに相手に送ると喜んでもらえる手拭いもあり、ひな祭りや子供の日にちなんで手拭いを送る人もいます。 手拭いの柄はいろいろな物がありオーダーメイドも出来るので、お祝いをしたい人の名前などを入れて送るのもいいと思います。 しかし、このためには手拭いの柄によって意味合いが違ってくるので、きちんと覚えておきましょう。