三月人形 飾り付け

飾り付けにお伺いさせて頂き、撮影させて頂きました。
全体がピンク系のお色で統一された可愛らしい三月人形の「花音(かのん)」です。

花音

大垂髪(おすべらかし)

大垂髪 (おすべらかし、おおすべらかし)

大垂髪
平安時代の垂れ髪が、鎌倉時代、室町時代を経て、江戸時代になると、
前髪の部分を大きく張って形作る髪型になりました。

雛人形が現代の型になったのが江戸時代だったため、
その頃の髪型である大垂髪が、
一般的な雛人形の髪型になったのです。

羽子板の由来 

江戸時代には羽根突きの板に、現代の原型ともいえる歌舞伎役者の舞台姿を押絵で仕上げて取り付けた飾り羽子板が登場しました。
その飾り羽子板が江戸時代の人々は大いに気に入り、急速に普及していきました。

昭和初期になると美人画が多く描かれるようになり、衣装も艶やかに、華やかになっていきました。
また、ケース入りの羽子板が登場し、女児の初正月の飾り物として広く用いられるようになりました。

このように羽子板は正月の羽根突きの遊び道具、贈り物、飾り物という用途に加えて、女児の初正月を祝い、邪気をはね除き美しく無事に成長することを願う為の大切な飾りとなりました。

節句人形 しまい方アドバイス

五月飾りを飾るために出したら、いずれ当然ながら片付ける事になります。

片付ける時にも少し気をつけなくてはいけないポイントが数点あります。

●お天気に良い日にしまいましょう
●埃は羽根ばたきできれいに払ってください
●金属部分には素手で触れないようティッシュペーパーなどで拭き、やわらかい紙などで包んでください
●包む時、房や鎧のおどし糸などに折り癖が付かないようにしてください
●箱の中で道具が動かないよう、すき間にやわらかい紙や布をつめてください
●箱の中に少量の防虫剤を入れてください

保管するにも場所も注意点があります。

下記の場所は不向きなのでそのような場所には保管しないでください。

●直射日光に当たる場所
●ほこりの多い場所
●湿気の多い場所
●室内温度の高低の激しい場所

節句人形 飾り方アドバイス5

組み立てた兜を芯木の上にかぶせます。



脛当を毛沓(けぐつ)に差し込み鎧櫃の前に揃えて並べます。



作札を並べて完成です。
こうしてみると組み立てがそう難しくない事がお分かりですよね^^


弓・太刀

五月飾りに向かって右側に「太刀」、左側に「弓」を置きます。

※太刀はつかを下にして飾ってください。

こちらは鎧・兜飾りの両脇に魔除けとして飾る道具で家内安全の意味もあるそうです。

節句人形 飾り方アドバイス4

芯木の上部の溝に面頬の紐を掛けます。


面頬の紐の長さは調節出来ます。

ポイント
兜をのせた時に面頬が上過ぎたり下過ぎたりしないよう、
バランスよくなるように紐の長さを調節してください。

鍬形と竜頭(前立)を鍬形台に差し込みます。

節句人形 飾り方アドバイス3

芯木を鎧胴に通して鎧櫃の上に乗せます。

芯木は中心より前に置くと見栄えが良いです。

鳩尾・栴檀の板は下図のように籠手の胸の上に出してください。


          肘を少し折りまげた状態に整えて凛々しく見せましょう

鎧の中心を取ってください。






ポイント
籠手が整っていないと見栄えが悪くなりますのでご注意ください。

節句人形 飾り方アドバイス2

今回は鎧飾りの組み立て方を4回にわたってご紹介をします。

鎧の飾り付けは難しそうに思われる方もいるかもしれませんが、
以外にもやってみると、とても簡単です。

まずは付属品を見てみましょう。

※兜の種類により竜頭が無い場合もあります。

飾り付ける時には手袋を着けて作業してくださいね。



佩楯の帯の両端を鎧櫃のふたの間に挟んでふたをします。

ポイント
佩楯の帯のはさみ方と鎧櫃の中心よりの左右バランスを注意してください。
正面から確認しながらやるとよいでしょう。

節句人形 飾り方アドバイス1

この時期になりますと節句人形を飾られているご家庭も多いかと思われます。

五月人形の飾り方については、特別な決まりはございませんが、
その時代や地方によりかなりの違いがみられるそうです。

今回取り上げるアドバイスは一般的な飾り方としてさせて頂きます。

まずは節句人形を飾る場所には不向きな場所もありますので
それを今日はアドバイスさせて頂きます。

不向きな場所は
1、直射日光が当たる場所
2、ほこりが多い場所
3、湿気が多い場所
4、ペットなどがいる場所

などです。

鎧や台、屏風が色褪せやカビの付着、場合によっては変形してしまう事もあります。

置き場所一つで大切な節句人形を長年お楽しみ頂けなくなりますので、ご注意下さい。

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