祭り用品の保管仕方って?

一般的な使い方をされている方にとってみれば、祭り用品は特別な短期間にしか身に付ける事のない衣服・道具です。そのため、祭り用品は長期間保管する事を前提に、衛生的で正しい取扱いをしなくければなりません。洗い方も重要と言われる祭り用品ですが、保管も無視できない重要なポイントなので、改めてその方法について見直してみましょう。藍の染料の入った藍染めの祭用品は、特別な注意が必要だとよく言われますが、使用後は基本的にどの祭用品の衣装も汚れや菌は必ず落としてから収納しましょう。藍の袢纏は洗わないままにしておく事が推奨される場合もありますが、洗濯機を使わずとも、除菌や掃除だけは出来る限りして下さい。祭用品に菌が少しでも付いたまま収納ケースやタンスの中に入れておくと、時間の経過とともに繁殖して増えてしまいます。これを防ぐには、市販の防虫剤を入れる事も有効ですが、おまつり用品を3〜4か月毎に一定の感覚で洗濯するのが一番です。更にその上で、普段からおまつり用品へ汚れを付けないようにする事を意識しましょう。お酒の席では水分や食べ物の油分がおまつり用品に付着して汚れやすいため、そうした場所ではダボシャツのセットや私服に着替えると言った臨機応変な対応をしましょう。

祭り用品は普段着ている私服や仕事服とは異なり、たまにしか着用しません。頻繁に洗う事がないため、ずっと畳んでしまい込んでおくだけで祭り用品には異臭や菌が発生してしまいます。これは自然な現象なので仕方のない事ですが、少し意識して祭り用品を保管する事によって、嫌な臭いや菌を減少させられます。祭用品を保管する前の基本的な作業として、まずは日光にしっかり当てて干す作業を行って下さい。雪駄のような特殊な素材で出来た靴や、藍染めの祭用品においては陰干しが推奨されていますが、その他の祭用品は直射日光でもほぼ問題はありません。日光は乾燥を促すだけでなく、あらゆる菌を死滅させてくれる強い力を持っているため、なるべくこの自然の力を利用して下さい。陰干しが必須とされる特殊な素材のおまつり用品については、とにかく素早く時間を掛けて乾燥させるのがコツです。乾かした後はすぐにしまうのではなく、1日畳んで外に置いてから翌日しまうと確実です。また、収納の際にはあまり衣類を敷き詰める事がないようにしましょう。おまつり用品は、湿気を溜め込みやすい環境をなるべく避け、空気を多く含ませる事が出来るような余裕のあるケースやタンスの中にしまいましょう。よくギリギリまで衣類を圧縮して最大限まで入れ込む方がいますが、そうすると空気が入り込む余地がなくなるので、大切なおまつり用品の場合は一層気をつけて下さい。

お祭りでは賑やかしを目的とした、たくさんの祭り用品の小道具を使用して場を盛り上げます。それぞれの祭り用品の特徴をしっかり把握した上できちんと管理しなければ、品質の劣化を招く恐れもあります。例えば、楽器類の祭り用品は、使用後必ず手入れする事が大切です。横笛やラッパ等の祭用品は直接口を付けて演奏するため、唾液が付着したままになっています。そればかりか、口内の食べ物や飲み物が中に混入するような事例もあるため、内部の掃除が欠かせない祭用品となっています。他にもお囃子で使う擦り金がある事からもわかるように、金属製の祭用品が非常に多いため、サビを防ぐための掃除が不可欠です。おまつり用品の外側をふきんで拭く手入れをする方はよくいますが、内部もしっかり洗浄しなくてはなりません。洗浄剤等はいらないので、とにかく水を中に入れて中を洗い流してあげましょう。ラッパは口を付ける部分であるマウスピースと本体とで一度分解して、分けて洗う必要があります。穴から穴へ水を流すだけと考えればそれほど困難な作業ではないので、おまつり用品の使用後は忘れずに毎回行って下さい。全てのおまつり用品における小道具、特に金属製のものに言える事ですが、一度洗って乾燥させる手間を惜しまないように管理しましょう。

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