普段着としての股引 その1
股引の歴史は古く、室町時代まで遡ります。
普段着として広く愛用され始めたのは、江戸に入ってからと言われています。
現在のズボンの様に両足をそれぞれ布に通し、腰の後ろで紐を結んで履く形となっていました。
股上が左右に開く形となっていたため、用を足す際に便利で、広く一般に普及しました。
風通しが良く吸水性にも優れた木綿素材やチリメン素材の股引きが多かったため、作業着としても愛用されました。
膝丈の股引もあれば、足首までの股引きもあったようで、用途により使い分けられていたようです。
江戸末期には足にぴったり張り付くほど細身の股引が流行しました。
体を動かすことの多い職人にとっては、ダボつかない細身の股引の方が使い勝手が良かったようです。
明治に入り着用スタイルが少し変化しました。
股引の上に腰下まではしょった着物を着て、着物の上に半纏を羽織るスタイルが定番となりました。
また、明治には洋装が一般庶民の間でも広がったため、股引単独での着用から下着としての用途に移り変わっていきました。
昭和でもその名残から下着として着用され、後のステテコと変化していきました。
その後しばらくの間股引は姿を消す傾向にありましたが、現在再びファッショナブルなステテコとして注目を浴びています。


- 股引のたたみ方は?
その1 - 股引のたたみ方は?
その2 - 股引のたたみ方は?
その3 - 股引の下には何を着るの?
その1 - 股引の下には何を着るの?
その2 - 股引の下には何を着るの?
その3 - 股引の型紙や作り方は?
その1 - 股引の型紙や作り方は?
その2 - 股引の型紙や作り方は?
その3 - 股引の色の違いって?
その1 - 股引の色の違いって?
その2 - 股引の色の違いって?
その3 - 股引の生地の種類って?
その1 - 股引の生地の種類って?
その2 - 股引の生地の種類って?
その3 - 刺子の股引とは?
その1 - 刺子の股引とは?
その2 - 刺子の股引とは?
その3 - 時代劇の股引って?
その1 - 時代劇の股引って?
その2 - 時代劇の股引って?
その3 - 太鼓を叩く際の股引って?
その1 - 太鼓を叩く際の股引って?
その2 - 太鼓を叩く際の股引って?
その3 - 普段着としての股引
その1 - 普段着としての股引
その2 - 普段着としての股引
その3 - 和装の股引って?
その1 - 和装の股引って?
その2 - 和装の股引って?
その3