子供が金太郎腹掛を着る理由

日本人なら昔話の金太郎の事を知らない人はいないでしょう。
金太郎はまさかりを担いで熊に乗って、ひし形の赤い腹掛けを着ている元気な少年です。
子供の日に飾る五月人形も金太郎がモデルになったと言われています。

現在は腹掛けを着用させる家庭は少ないと思いますが、昔の日本では乳幼児に着せてきたためその腹掛け自体を金太郎と呼ぶ事もあったそうです。
きっと着用させる事で金太郎のように元気で強い男の子に育ちますようにという願いがあったのでしょう。

また昔話の金太郎にはこんな説があります。
腹掛姿は鍛冶の象徴で鉄文化を手に入れた事を意味しているのです。
鉄文化によって農具は飛躍的に生産性が向上し、コメが豊作になる。
つまり国の繁栄の話だというわけです。
そのまで深読みする必要はないのかもしれませんが、豊かで食べ物に困らないようにという願いも込められていたのかもしれません。
つまり腹掛は縁起がいいものと考えられているのです。

そのため現在は腹掛を着用する家庭はないと言いましたが、それでも金太郎の腹掛は初節句のお祝いや出産祝いなどのお祝い事にプレゼントされる事が多いようです。
乳幼児が赤い腹掛を着ている姿は見ているだけで微笑ましいですよね。

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