お祭り用品の橋本屋雪駄・草履雪駄と草履、下駄のどこが違う?!

雪駄と草履、下駄のどこが違う?!

雪駄の元は草履であると言われていますが、果たしてどのようにして生まれたのでしょうか。違いを確かめるべく、まずはそのルーツを見て行きましょう。草履はその名前からも分かるように、素材の多くが草となっています。特殊な加工はほとんど施しておらず、履きやすさを重視した誰にでも履きやすい履物として定着して来ました。しかし、冬場の雪が降り積もるような場面では水になって染み込む事から難点がありました。当時はこうした悪影響を避けるために下駄が使用されていましたが、下駄では下部に付いている突出した部分の間に雪が挟まる難点があったのです。これを避けるために考案されたのが、防水の革製加工を施した雪駄だと言われています。
雪駄と草履の違いと言うと、まさにこの防水機能の有無が最大のポイントとなっています。草履では水分に弱く、下駄では歩きづらくなる事から生まれたのです。現在では、ルーツについて様々な憶測がなされていますが、茶聖としても有名な千利休が取り入れた事で有名になったと言う説もあります。雪駄と草履に違いはあれど、過去の有名な歴史上の人物も愛用したと囁かれる程、非常に伝統のある履物なのです。雪駄と草履の2つに何故違いがあるのかについて歴史を紐解いて見ると、その価値を改めて感じる事が出来ます。

雪駄と草履は、それぞれを別物として捉える事はありません。草履と言う履物の一種として、雪駄が存在すると言った捉え方が適切です。つまり、雪駄の事を草履と呼称する事は、広義の意味合いでは間違いではないのです。しかし、逆に雪駄の作りを成していない草履の事は雪駄とは呼ばないので注意が必要です。

雪駄は高級なものには牛皮などが使われている事もあり、その皮やなめしの素材によって品質が変わってきます。裏側にこうした皮を張るのは水を染み込ませないためですが、足と接する表部分に張る事もあります。また、間に挟んである芯と呼ばれる部分が何重になっているのかも、雪駄と草履の違いを見分ける材料になります。狭義の意味合いでしっかり見極めたいなら、この枚数に着目しましょう。中に編み込まれている芯が1枚で、それを挟んでいる表地と裏地のセットで3枚であれば雪駄の可能性が極めて高いと言えます。草履は逆に幾重にも重なって作られている事が多いため、側面から芯の数を確かめると一目瞭然です。素材が多いのは丈夫な証拠でもありますが、湿気の多い場所や雨天時・積雪時には皮の張った雪駄を使うと言ったように、雪駄と草履を上手く使い分けましょう。

雪駄と草履の違いにおいて特に顕著なのが、かかと部分の加工です。雪駄の種類においては鋲や後金と呼ばれている金属を取り付ける事で、カチカチとした音を鳴らす事が目的であるとされています。位の高い町奉行などの役職であった当時の人達が履く事で、その存在を知らしめる事が出来たのです。今でもその特徴的な音は、雪駄と草履の大きな違いにもなっており、音を好んで愛用する人も少なくありません。近年の若者を形容する際に「チャラチャラしている」と言う言葉が使われたりします。これは、身に付けている金属製のアクセサリーが音を立てる事【雪駄チャラチャラ】から付けられたともされています。現代の若者が自分の存在を目立たせるために音を立てるのと似たようなニュアンスがある、と言うと分かりやすいかもしれません。履いて歩いているのを耳で聞くだけで違いが分かるので、雪駄と草履の見分け方で一番分かりやすい部分と言えるのではないでしょうか。