股引の保管仕方って?
股引はお祭り等の一定期間にしか着ない事が多いため、長い間保管や収納をする事になります。そのため、正しく取り扱っていなければ傷みやすくなる恐れもあります。基本的にどんな股引でも大切なのが、湿気を避けて虫避け剤を入れておく事です。通常の衣服と同じように、長くしまっていても問題が起きないように配慮しておきましょう。冬物・夏物の家庭の服は半年に一度出す事になりますが、股引の場合は年に一度だけ使うと言ったケースも多いので、定期的にチェックして管理する事が大切です。特に裏起毛や厚手の股引も最近では出回っているので、そうした製品は必ず十分に乾燥させた後に収納して下さい。不安な方は、クリーニング屋さんでドライクリーニングなどを頼むと良いでしょう。高級な股引きだと生地も繊細なものがありますので、プロに任せた方が安心出来ます。藍染めなどの染め物股引きは色落ちする特徴もあるので、他の衣類と一緒に洗濯しない意味でも、クリーニングに出した方が確実でしょう。安物の股引きであれば、普通の洗濯で全く問題はありません。股引きは通常、洗うと馴染みが良くなると言われていますが、羊毛などを使ったものは小さくなる事もあります。股引を保管して使い続ける際には、その点も含めたサイズ感の認識を持つと良いでしょう。
股引きを保管するにあたって面倒に感じるのが、たたみ方です。股引きは通常のズボンと違って、多少構造が複雑に出来ているため、普通とは違う折り方をしてあげなくてはなりません。中でもコツがいるのが、腰部分の裂けた部分と紐のたたみ方です。長期間収納するとなると、変なたたみ方をする事でおかしなシワの寄り方になってしまう可能性があります。なので、まずは股引の左右の裂け目部分を綺麗に折る事を心掛けましょう。真ん中の股下の空間部分にはみ出ないように、内向きに折って下さい。そうすれば、無駄にシワが付く事を防いでくれる綺麗な折り目になります。これを左右どちらも行って、普通のズボンの形に見えるように仕上げます。そうすれば、後は通常と同じように左右を重ねてたたむだけです。最後に紐を折って、股引きの上部分に横向きになるように綺麗に重ねてあげます。紐は無理に縛ったりしない方が良いので、ほどいて普通に出した状態にしておきましょう。後は、股引の下部分を上に持って行く形で半分に折ってあげれば完成です。紐をズボンの間に挟み込む事によって紐の上に被さってくれるので、紐がグチャグチャにならずに済みます。たたみ方さえコツを掴めば、薄くて収納も保管もしやすい衣類です。
股引は長くしまっておく事も多いため、しっかりと管理しておかなくてはなりません。洗濯で洗った後も、収納方法に注意しましょう。特に大切だと言われるのが、風通しを良くしてあげる事です。股引はあまり使わない服だからこそ、奥の方にしまいがちですが、これではカビや虫が繁殖しやすい状態になります。股引をタンスの奥にしまっているなら、晴れた日にタンスの引き出しを開けるなどの措置を取って下さい。そうすれば、湿気が中にこもらないためカビも付きにくくなります。もし、そうした作業を忘れていたり、湿気の多い日が続いた場合は股引きをブラッシング処理しましょう。また、股引きはクリーニング店に任せると言う人も多いでしょう。これは良い選択ではありますが、その後の保管方法に注意して下さい。クリーニング後には必ずビニール付きで股引きを受け取る事になりますが、このビニールは外して捨ててしまって下さい。そのままの状態で保管すると、中に湿気がこもりやすい状態となってしまいます。ちなみに、クリーニングが終わったからと言ってすぐにしまうのも実は良くありません。受け取ってから更に室内でも良いので乾燥させ、その後に保管しましょう。股引き保管時には何より、乾燥させた状態を保つ事を頭にいれましょう。
