股引の生地選び方!
股引の素材と言えば、基本的には綿100%の製品が大半を占めていますが、最近では様々な素材で作られた股引も増えています。中でも若い方や子どもに人気なのが、ストレッチ素材で作られた股引です。元々の作り自体が非常にタイトで、足にピチピチと張り付くようなズボンなので、伸びにくい素材だと多少不安な点があります。特にお祭りのように様々な動きが想定される場面では、生地が破けてしまう恐れもあります。破損が起きなくても、動く際に突っ張って動きにくさを覚えるかもしれません。これを解消させるには、ポリウレタンを配合したようなストレッチ系の股引きを購入するのがベストです。ポリウレタンは水着等にも使われている事からも良く分かるように、とても伸び伸びとしていて履きやすい特徴があります。中には、ブカブカとゆとりあるサイズ感に仕上げた股引きも存在しますが、こちらだと見た目が大きく変わって来ます。見た目をほとんど変えずに、通常の股引きとして履けるので、見る人にもあまり違和感を与えません。足腰の弱い高齢の方や、着替えの苦手な子どもには非常に使い勝手の良い股引きとして活躍します。普段着にも使える程、汎用性が高く、まるでジャージのように履きこなせる生地となっています。
夏場に履く股引きの中には、薄くて中が透けて見えるような生地のものもあります。涼しくて良いのですが、これでは下着や肌・毛の色が見えて不格好に映る事があります。色を黒に変えれば大幅に改善出来るのですが、祭りによっては白を基本としている所もあります。白色で透けないようにするためには、厚手の股引きを購入しましょう。晒厚織とも呼ばれており、生地も非常に丈夫で耐久性が優れているメリットも持ち合わせています。価格は厚手の方が少しだけ上がりますが、気になる程ではありません。これは股引きにおける基礎知識になりますが、通常の薄い股引の事を晒と呼んだりします。そのため、通常の"晒"と書かれてある股引は、基本的に生地が薄い事を覚えておきましょう。女性は特に透けには注意したい所なので、白の晒生地を選ぶ場合には慎重になりましょう。最悪の場合、下にタイツを履く事でカバーは出来ますが、夏場だと非常に暑苦しくなってしまいます。厚手の生地なら破れたり穴が開くような心配もほとんどないので、安心して使える一着として購入しておくと良いでしょう。そうした意味では、神輿を担いだりして動き回って、股引を駆使する人にとってもメリットがあります。
夏祭りに股引を着る層が大多数を占めますが、冬場をメインに使う人達もいるでしょう。例え、限定的な時にしか着ないとは言え、夏に履くような衣装を冬に履くと言うのは酷なものです。股引は裏地がないものが普通ですが、中には裏地が起毛した商品も売られています。元気な若い人達は、まだ夏用の股引きでも良いかもしませんが、冷え性を持った高齢の方や観覧メインの女性陣にとっては寒く感じる時期もあります。夏場以外であれば、裏起毛の股引きを持っておくとても便利です。品質の良い裏地素材としては、カシミヤの製品が有名です。カシミヤはとてもソフトな触り心地で、保温性に特化しているので、まさに冬場に活躍する暖かい股引です。高級な生地のため、プレゼントにも適しています。表地がポリエステルで編まれたような特殊な股引きもあるので、肌触りや履き心地を重視する方にもピッタリです。ただ、これらは着火しやすい特徴がある上、化学繊維を使用している点があります。火をよく扱うようなお祭りでは履かないように気を付けて下さい。火をそれ程使わないお祭りであれば、手放せないくらい重宝するアイテムです。見た目も通常の股引きと違った高級感を持つものもあるので、比較しながら探してみて下さい。
