股引のルーツはステテコ?

皆さんはレギンスというもの、あるいはステテコというものをご存知でしょうか。
これらの衣類は主に下着類として広くその名称と共に親しまれています。
ところでこれらがどの国発祥であるか分かりますか?
そのカジュアルな名前から外国由来と思われがちですが、日本にもそのステテコらの源流とも呼べるルーツがあるのです。
それが所謂「股引(ももひき)」。

現在はめっきり日常生活で着用することも、そして見ることさえあまりないこの股引ですが、その昔、日本では大流行していました。
遡ること約400年。時代は江戸。
この時代では股引が一般人の作業着として大ブレイクしました。
特別に機動性に優れている、ということも特にはないのですが、それでも感性やら時代柄のせいでしょうか、彼ら民衆の心を掴んで離さなかったようです。

ところで、なんとなく江戸時代に流行ったと言われて納得した、という人もいるのではないのしょうか。
それはおそらく現在の股引の用途が純日本的であるからやもしれません。
現在、股引は柔道や祭りの衣装として有名です。
そして一般的に股引を履くときはぴっちりと肌につくようなものが粋であると言われています。
これは実は江戸から引き継がれて言われていることなんです。
きっと日本人的な感性が時代に関わらず共通しているのでしょう。