ラクダのももひき

股引と言えば、ラクダのももひきを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
股引の歴史は古くさかのぼりますが、現代では普段着の下に着用するズボン下として愛用されています。

ラクダのももひきが登場した頃は、実際にラクダの毛が素材でした。軽くて保温性に優れていたため、寒い冬には手放せない下着でした。
次第にラクダの毛が希少となり、ラクダ色のももひきとして、ウールやカシミアが使われるようになりました。
細身のスーツや体にフィットした服装が流行し始め、次第に股引を見かけなくなりましたがここ数年、吸湿発熱繊維と言う体の汗を吸収して熱を発生する繊維を用いた薄手のももひきが発売され、注目を集めています。

男性だけでなく女性用もあり、下着だけれどもおしゃれで、薄手なので動きやすく、アウターにもひびきにくいシルエットを実現した、機能性抜群の股引です。
同じ素材でできたトップスや腹巻と合わせれば、冬の必須アイテムとして大活躍します。
色や柄のバリエーションも様々あり、見えないところのおしゃれが楽しめるのも女性に受け入れられた要因でしょう。

昔から現在へと、ももひきの形は変化しましたが、普段着として広く活用されているところは今も昔も変わっていません。