和装用股引(ステテコ)

女性の和装下着の種類はたくさんあります。
浴衣なのか訪問着なのか白無垢なのか、着物の種類によって、着る機会によって、また自分の好みによって、選択の幅が広いのが女性の和装下着です。

室町時代の頃は着物の下に着る下着というものはなく、小袖が下着代りでした。
しかし、着物は現在の洋服と違って滅多に洗う物ではありません。
そこで、着物の汚れを防ぐため、そして防寒のために下着が着用されるようになりました。

上半身に肌襦袢、下半身に裾よけという形で登場します。
裾よけは腰に布を巻きつけ、紐を結んで固定するためかさばります。
そこで、肌襦袢と裾よけが一緒になったワンピースタイプが登場します。

また、着物は足を擦り合わせて小股で歩くため、股ズレがします。
これを防ぐために裾よけの代りに股引(ステテコ)が登場します。
和装下着としての股引きはウェスト部分がゴムなのでとても楽に着られます。
普段からパンツを履く機会が多い方や和装を着慣れていない方には股引タイプが着易いでしょう。
浴衣のような生地の薄い着物のときには、透けてもいいようにベージュの股引きもありますし、通気性や吸水性に特化した素材で作られた股引もありますので、その選択幅はとても広いものになっています。